農業用重油タンク等は適切に維持管理してください
農業用の燃料タンクの維持管理について
油流出事故は環境への影響大
農業用ハウス等で使用する燃料貯蔵タンクから油が漏れ、河川等へ流出する事故が発生しています。油漏れの事故は火災発生危険のほか、土壌や水質汚染により自然環境や周辺地域に悪影響を及ぼします。
事故処理費は原因者の負担です
また、流出油の回収は大変難しく、回収作業に莫大な費用がかかり、これに要する事故処理費は原因者(事故を起こした者)の負担となります。
維持管理を徹底していただき、事故防止に努めてください。
維持管理に関する注意事項
- タンクおよび配管は、腐食防止のため、定期的に塗装する。
- 配管やフレキシブルホース等に損傷・腐食があれば取り替える。
- 防油堤内に溜まった雨水等は随時排出し、排出時以外はバルブを必ず閉めておく。
- 防油堤内に不要なものを置かない。
- 使用量と給油量を定期的に確認する。
- 万が一油が漏れた場合は、直ちに消防署に通報する。
農業用の燃料タンクの届出について
貯蔵や取扱いを始めるためには、届出が必要です!
農業用ハウス等で使用する灯油や重油等を保有する場合、種類や数量により、田原市火災予防条例に基づく貯蔵・取扱いの届出をしなければなりません。事前に消防本部予防課 危険物係に御相談ください。
危険物 |
届出が必要な貯蔵・取扱量 (指定数量の5分の1以上、指定数量未満) |
指定数量 ※ |
---|---|---|
ガソリン | 40リットル以上200リットル未満 | 200リットル |
灯油・軽油 | 200リットル以上1,000リットル未満 | 1,000リットル |
重油 | 400リットル以上2,000リットル未満 | 2,000リットル |
※指定数量以上の危険物を貯蔵・取り扱う場合は「許可」が必要な施設となります。
このような施設が届出の対象となり、設置基準を守る必要があります!
届出に必要な書類
提出する届出書は、定められた様式を使用し、以下の書類を添付して、工事の着工前に消防本部予防課 危険物係に届け出てください。
- 少量危険物 貯蔵・取扱い届出書(田原市火災予防条例様式第11号)
- 案内図(住宅地図等)
- 周辺図、配置図(タンク位置、防油堤およびその容量計算、標識および掲示板等図示)
- タンク図面
- タンク検査済証の写し
- 危険物を消費する設備(暖房機等)の仕様書等
主な設置基準
- 配管は金属管等耐熱性を有する材料で造る。
- タンクや配管は、腐食防止のため、塗装をする。
- タンクは、地震等により転倒しないように固定する。
- タンクの見やすい位置に液面計を設ける。
- タンクの配管には、タンク直近の位置に元バルブを設ける。
- タンクと配管の接合部分は、地震等による損傷を防ぐため、フレキシブル管を使用する。
- 防油堤はコンクリート・ブロック等で造り、当該タンク容量以上の容量とすること。
- 水抜き口にはバルブを付け、通常時は閉めておく。
- 標識および掲示板を設ける。
- タンクの周囲に1メートル以上の空地を保有する。
配管は、防油堤を貫通して設置することは認められません。また、地震等による損傷を防ぐため、直接地面に触れないように敷設してください。
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