青果・果物類

キャベツ

露地野菜の基幹作物

キャベツは昭和の初めから栽培されており、昭和43年の豊川用水の全面通水を契機に作付面積が増加し、市内全域で栽培されています。田原市の温暖な気候を活かして、10月から6月の長期間出荷され、露地野菜の基幹作物となっています。

作付面積・出荷量ともに多く、国内でも有数の産地であり、全国各地にキャベツを供給しています。

緑肥や堆肥を利用した土づくりに力を入れることで、おいしいだけでなく安全・安心なキャベツづくりを心がけています。

洋菜

食卓を彩るいきいきベジタブル

田原市では、ブロッコリーを中心に、セルリー、リーフレタス、玉レタス、カリフラワー、レッドキャベツなど、各種洋菜が盛んに栽培されています。

特に、ブロッコリーは田原市の温暖な気候を活かし、多くの品種を組み合わせて栽培され、10月から6月の長期にわたって出荷しており、全国有数の産地となっています。

近年では食の健康志向もあり、消費者の高い注目を集めています。

ブロッコリー

レタス

セルリー

スイートコーン

甘さびっくり夏の味

露地春夏作の代表的な品目の一つとして、イエロー系を中心に栽培されており、近年はホワイト系の栽培も増えています。主に栽培されている品種は「ゴールドラッシュ」と呼ばれ、とても甘みが強く、生でも食べられます。大きな実を収穫するため、若いうちに摘み取った実はヤングコーンとして利用されます。

鮮度、食味とも良い状態で消費者に届けるため、品温が上がらない薄暗いうちから収穫し、出荷後は速やかに真空予冷処理をしています。

露地メロン

さまざまな種類が魅力

露地メロンは、スイカ、スイートコーン、ハウスみかんと並ぶ春夏作の代表的な作物です。黄色い果皮の「イエローキング」、ネット系メロンの「タカミ」、よりアールスメロンに近い「キスロマン」など様々な品種がビニールトンネルを設置した露地畑やビニールハウスで栽培され、5月から7月まで出荷されます。

温室メロン

果実の王様

温室メロンは、キクやトマトとの輪作体系により、施設野菜の夏季の代表的な品目となっています。6月下旬頃から出荷が始まり、需要が高いお盆に向けて、8月上旬に出荷のピークを迎えます。通常の出荷のほか、メロン狩りも行われ、多くの観光客に楽しまれています。優良品種の選定、栽培技術の向上に努め、おいしいメロンづくりに取り組んでいます。

イチジク

魔法の果実

イチジクは、美容や健康にも良い果実として注目を集めています。田原市は県下でも珍しく施設栽培が中心で、3月下旬から11月まで長期にわたって出荷されており、一部生産者ではクリスマスの時期まで販売しています。令和に入って他作目から転換した生産者等が増加し、出荷数量は約2倍となっています。

トマト・ミニトマト

赤く・甘く・安心

大玉トマトには、丸玉系とファースト系があります。丸玉系は、8月を除き周年栽培で出荷されています。ファースト系は、お尻の部分がとがった特徴的な形で、12月から5月まで出荷されており、全国一位の出荷量があります。

ミニトマトは、さまざまな形や色、甘さ、大きさで、バラエティ豊かなアイテムが揃っており、中でも、強い甘みと長卵型の「アイコ」は近年出荷量が増加傾向にあり、ほぼ1年中出荷されています。温室を利用しトマトに適した環境にすることで、品質の良いトマトを生産しています。

丸玉系

ファースト系

ミニトマト

スイカ

夏の定番

スイカは、夏作の露地作物として長年にわたり栽培されてきました。現在は、露地のビニールトンネルやビニールハウスでの促成栽培により5月から7月上旬ごろまで出荷されています。また、一部抑制栽培により9月ごろまで出荷されるものもあります。ここ数年、若干の増減はあるものの安定した生産が続けられています。

品種は、「祭ばやし」を中心に、食味や果肉のシャリ感にこだわった品種を栽培しています。

いちご

みんな大好き

田原市のいちごは、「紅ほっぺ」「章姫」などの品種を中心に11月から5月にかけて出荷されています。通常の出荷のほか観光農園としても人気が高く、いちご狩り園が増えています。近年は、害虫対策として天敵を利用するなど安全・安心ないちごづくりに努めています。

みかん

酸味・糖度ともに高くコクがある

田原市のみかんは露地と施設で栽培されています。施設で栽培された「ハウスみかん」は酸味・糖度ともに高くコクのある果実が生産され、消費者の人気を集めています。

露地では「温州みかん」以外にも「甘夏」「不知火」等のカンキツが栽培されています。中でも「甘夏」は甘酸っぱい初夏の風味が特徴で、地元でとても愛されています。

露地みかん

ハウスみかん