施設園芸・農作物などの豪雨・台風対策について

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ページ番号1002068  更新日 2023年9月12日

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近年、大雨や短時間豪雨の発生回数が増加しています。

日ごろから周到な準備を進め、施設の修理や点検を怠らないようにしましょう。

施設園芸の豪雨・台風対策について

農林水産省が施設園芸農家向けに作成したハウスの豪雨・台風対策をまとめたものです。
チェックリスト等を参考に被害防止に努めましょう。

農作物などの豪雨・台風対策について

大切な農畜産物を豪雨・台風被害から守るため、次の対策をお願いします。

🔶事前対策

水稲

  • 排水路の詰まりなどの点検・補修を行い、速やかに排水できるようにしておく。

野菜・花き

  • ほ場周辺の排水溝などを整備し、ほ場内への浸水や冠水を回避する。
  • 育苗中の苗や草丈の低い作物は、寒冷紗などの被覆資材を直がけ固定し、風雨から保護する。なお、簡易な育苗ハウスやトンネルでのセル成型苗などは、耐候性が高い施設や倉庫などに一時保管する。
  • 強風に備え、栽培施設を点検し、被覆フィルムの固定用具などを必要に応じて補強する。施設は天窓などの自動制御を解除し、手動に切り替えて密閉しておく。なお、換気扇が備えられている施設では、換気扇を作動させることも、強風対策として有効。
  • 栽培施設周辺の飛来する危険性のある物を整理し、施設が破損するのを防ぐ。
  • 夏秋の果菜類では、防風網などの補強とともに、収穫可能な果実は速やかに収穫する。

果樹

  • 樹や枝に支柱、添木をして倒伏や枝折れ防止を図る。棚はアンカーを打ち (10a当たり4か所から5か所)、針金で補強する。
  • 防風網の破損箇所を補修するとともに支柱も補強する。
  • ハウス栽培におけるビニルなどの損害は、速やかに修理し回復を図る。

  • 風の影響を受けやすい茶園は、防風ネットなどを設置し強風に対し支柱を補強する。
  • 冠水の心配される茶園は、排水状況を判断し排水溝の整備をしておく。
  • 茶棚は、風の影響による棚の倒壊や変形および被覆網を破損させないよう注意する。

畜産

  • 自家発電装置を点検し、停電に備える。
  • 畜舎周辺の排水路を点検整備する。
  • 畜舎内に浸水が予測される場合は、速やかに疾病対策ができるよう、消毒薬を準備しておく。
  • 畜舎など、建物の補強を行う。
  • 家畜ふん尿が流れ出ないように、ふん尿処理施設の点検整備を行う。

🔶事後対策

水稲

  • 冠水したほ場は、できるだけ早く排水する。
  • 出穂期前後のほ場は、病気の発生予防のため薬剤防除を行う。
  • 塩害を受けた場合は、かけ流しを行い塩分を除去する。
  • 収穫間近のものは、ほ場の排水を速やかに行う。特に、倒伏した稲は穂発芽の危険があるので早急に収穫する。
  • 収穫期に入っているものは穂が乾燥すればできるだけ早く収穫する。

露地野菜

  • ほ場の排水を図り、湿害の軽減を図る。
  • 潮風害の発生が心配されるので、散水し、洗い流す。特に、苗や生育初期のものは早めに行う。
  • 葉の損傷や地際部の傷みが大きい場合は、病害の発生が懸念されるので、黒腐病、黒斑細菌病、軟腐病などの防除のため、早急に薬剤防除を行う。
  • 土壌のはね上がりが激しい場合、病原菌が付着しやすいので丁寧に薬剤防除を行う。
  • 損傷が激しく、回復の見込みがない場合は、植え替え、播き直しを行う。

施設野菜

  • 栽培施設に破損が生じた場合は、速やかに補修する。
  • 天候の回復により施設内が急激に高温、乾燥となるため遮光し、かん水を行う。
  • 施設内に浸水した場合には、速やかに排水を行い、マルチが敷設してある場合には除去し、湿害の軽減を図る。
  • 施設の破損により風雨により被害を受けた作物は、損傷を受けた茎葉を取り除き、病害予防のため薬剤防除を行う。

花き

  • 施設栽培では、全作物に共通して台風直後の強光、高温による日焼け症(葉焼け、芽焼け)を生じやすいため、適切な遮光、かん水により予防に努める。
  • 冠水・滞水の被害を受けた露地作物(露地ぎく、きく親株、その他切り花)では、速やかに排水を図ると同時に、病害予防のため薬剤防除を行う。
  • ガラスやビニルなどに破損が生じた場合は、速やかに応急的な補修を行う。
  • 破損被害を受けた温室内に生育途中の作物がある場合は、天候の回復に合わせて遮光を行い、ダメージを軽減するとともに、病害予防のため薬剤防除を行う。
  • 風雨により被害を受けた作物は、損傷を受けた枝、茎葉を取り除き、病害予防のため薬剤防除を行う。
  • 泥がはねた場合は、病原菌が付着しやすいので、丁寧に薬剤防除を行う。
  • 潮風を受けた場合は、速やかに水を散布し、塩分を洗い流す。

果樹

  • 潮風を受けた樹は速やかに動噴などで、10a当たり2000リットル以上散布して塩分を洗い流す。
  • 水田転作いちじくでほ場に滞水した場合は、直ちに溝を掘って排水する。また、雨水で浸食された部分の補修をするとともに、支柱のたて直しと敷わ らなどを行う。
  • かんきつではすれ果、傷果を速やかに摘果し、落葉の甚だしい樹は着果負担を軽減するため、強めに摘果する。
  • 倒伏した樹は速やかに引き起こし、支柱を立てて株元に土寄せする。
  • かんきつで落葉により日焼けが心配される場合は、幹や太枝に石灰乳を塗布する。
  • 収穫後のハウスみかんでビニルが破損した園は速やかに補修し、出芽がみられたら薬剤を散布して、秋芽の発芽を抑える。
  • かんきつでは、薬剤散布する。また、下枝では褐色腐敗病が多発する恐れがあるので、防除薬剤を散布する。
  • いちじくでは、疫病の発生が多くなるので、り病果を摘果し、薬剤散布をする。

  • 冠水した茶園は、排水溝の整備やポンプなどにより速やかに排水を行う。
  • 茶葉が泥などで汚れている場合は、排水後、散水して汚れを落とす。
  • 茶葉が傷ついた場合は、赤焼け病、輪斑病、新梢枯死症の感染が心配されるため殺菌剤で防除する。
  • 茶園への土砂の流入が見られる場合は、速やかに除去し株元を整備する。
  • 茶樹株元の土砂が流亡した場合は、土寄せし敷き草を行い早期生育回復に努める。
  • 幼木は長時間、強風にさらされると、株の地際がすり鉢状に掘られた状態になるため土寄せし敷き草を行うなど早期生育回復を図る。
  • 沿岸部の茶園は、潮風により葉に塩分が付着し葉焼けになるため散水し除去する。
  • 茶棚は、支柱、被覆網を点検し破損した場合は補修しておく。

畜産

  • 畜舎に雨水が流入した場合、速やかに排水し消毒する。雨水のかかった飼料はカビ防止につとめる。
  • 換気扇、カーテンなどの機械器具は直ちに点検し、畜舎内の乾燥に努める。
  • 雨水により被災した家畜・家禽の観察に留意し、健康状況の変化に速やかに対応する。病状が不明の場合は、管轄する家畜保健衛生所に連絡する。
  • ふん尿処理施設外に流出したふん尿や堆肥を速やかに処理する。
  • 湛水した飼料作物ほ場の排水対策に心がける。

薬剤防除の留意点

  • 薬剤散布に当たっては、他の作物への飛散防止に努めるとともに、周囲の農家や住民等への周知に努める。
  • 農薬はラベルの表示事項を守り使用する。

問い合わせ先

愛知県田原農業改良普及課

電話:0531-22-0381 ファクス:0531-23-1304

農政課

電話:0531-23-3517 ファクス:0531-22-3817
電子メール:nosei@city.tahara.aichi.jp

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このページに関するお問い合わせ

農林水産部 農政課 
電話:0531-23-3517 ファクス:0531-22-3817
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