槍合橋の豆知識
角の建物は、明治時代に初めて建てられた田原町役場でした。
明治42年(1909年)、田原町役場が本町通りと新町通りの丁字路南西側の、田原のまちの中心といってよい場所に建てられました。当時の田原町の資料(町議会に提出した議案書)を見ると、新庁舎の建設費用として3,060円が計上されています。この金額を現在の価値に直すと、約1200万円(当時の教員の初任給と現在のものとを比較)と、驚くほど格安です。
理由を考えてみると、建物自体が現在の役所とは比べ物にならないぐらい小さいことにあげられます。それもそのはずで、例えば昭和9年(1934年)に田原町役場に常勤していた職員は、町長・助役・収入役のほかは、職員(書記)13名だけだったので、この面積でも問題なかったのでしょう。
戦後の昭和30年(1955年)、田原町は野田村、神戸村と杉山村の一部と合併しました。さすがに手狭となったようで、昭和33年(1958年)に新たに庁舎を建築して移転しました。これが現在の田原市役所の北庁舎の一部です。
その後、旧田原町役場の建物は一部の改造を経つつもオートバイ店として利用され、現在に至っています。

このページに関するお問い合わせ
都市建設部 街づくり推進課
電話:0531-23-3535 ファクス:0531-22-3811
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。